2021年03月27日
古民家リノベーション
もうすぐはじまるリノベーションの古民家屋根裏
建築当時の様子がうかがえます。
梁まで丁寧に塗られた土壁。
他でよくみかける古い屋根裏は
天井より少し上で土壁は塗らずにとめてある場合が多いです。
しかしながら今回のリノベーションでは間仕切り壁の変更にともなう
不要な土壁は耐震補強を進めるうえで 重さ という
障害?をとりのぞくべく、撤去することになります。
でも土壁が重いからダメ といものではありません。
土壁には内部に貫が通してあり、細かく竹小舞が仕込んであり
それに絡みつく土が練りこまれ
横揺れにある程度対抗します。
横揺れが大きくなり、梁が抜ける前に
土壁内の貫が粘り竹がそれなりに粘り
固まった土が抵抗し、崩壊までに至らない揺れにおいて
壁のひび割れや崩落で力を逃がして、
建物全体の崩壊を食い止める
という役目があります。
それにしても古民家を再生するのは
埃まみれになるのですが
たのしいです。
西川真悟